TOYOTA GAZOO Racing、CVTヴィッツで全日本ラリーに挑む画期的な挑戦

2017年、全日本ラリー選手権にCVT仕様のトヨタ・ヴィッツで参戦しているTOYOTA GAZOO Racingが、「全日本ラリーへの挑戦」をテーマにした2本の動画を公開しています。「クルマづくり編」ではチームメカニック宮本昌司氏がマシン開発のコンセプトを、「テスト走行編」では監督の豊岡悟志氏が挑戦の狙いを語っています。

CVT車両というと、イージードライブやエコ、燃費重視といったイメージがあり、これまでにもラリーに参戦することはあってもイロモノ的に見られてきました。しかし、彼らはCVTのメリットを活かして本気でラリーに勝とうとしています。ここまでは2戦連続で2位表彰台を獲得。すでに本格的な林道ステージでもベストタイムを刻むほどの速さを見せており、今後の戦いから目が離せません。


久万高原ラリー︰明治慎太郎、0.1秒差で惜しくもサミー賞を逃す

2017年から全日本ラリー選手権の一部のイベントで、サミーステージとして指定されたSSのウイナーに賞金が贈られる「サミー賞」が設定されています。久万高原ラリーでは最終SSに賞金がかけられ、ラリーの勝敗とはまた別に、選手たちが目の色を変えてアタックする光景が見られました(笑)

JN2クラスでは、ラリーに優勝した明治慎太郎/北田稔組(トヨタ86)が、鈴木尚選手(スバルBRZ)にわずか0.1秒及ばずサミー賞を逃しています。公開された明治選手のオンボード映像を見ると、後半のグラベルセクションで何度か、リヤのスライド量が大きくステアリングの修正が忙しくなって、タイムをロスしたシーンが……。悔やまれますね。

オクヤマワークスから全日本ラリーに参戦、いとうりなオンボード

2017シーズンの全日本ラリー選手権にオクヤマワークスカラーのトヨタ・ヴィッツで参戦する、いとうりな/織田千穂組。久万高原ラリー最終SSのオンボードです。

序盤戦はやや苦戦中に見えます。マシンに慣れてくれば、ターマックラリーで垣間見せたスピードを取り戻してくれると期待しています!

勝田貴元、ポルトガルでR5車両グラベル初テスト

TOYOTA GAZOO Racingのラリーチャレンジプログラムにて欧州修行中の勝田貴元選手が、ポルトガルでテスト走行を行いました。その際のオンボード映像を公開しています。

今年最初のR5車両でのグラベルテストを開始した勝田選手。ポルトガルのような轍のできるルーズグラベル路面での四駆ドライブは経験がなかったとのことですが、「初めてにしてはかなり良い感触で終えることができました。グラベルのコツも掴めてきました」と頼もしいコメント。勝田選手は、5月18-21日のFIA世界ラリー選手権(WRC)第6戦ラリーポルトガルにフォード・フィエスタR5で参戦します。